2009年12月20日

M-1の感想文

昔、お笑いも真剣に目指そうとしていた私が、
ワイン1本開けてM-1を見たあとに書きなぐった文章です。

パンクブーブーおめでとうございます。
面白かったです。

一つ一つが確実に面白かった。
苦渋が確実な実となって、体に宿っていると思います。

無鉄砲なのにある安定感。


個人的にはナイツとか笑い飯を応援していましたけれど。

いやー、パンクブーブー面白かったですよ。
NON STYLEも勢いがあった。

ナイツは前に言ったボケを頭の中で反芻しながら
次の笑いを載せるという後味の楽しさがあり、

笑い飯は、不可解な笑いから、これは面白いのか
くだらないのか、そういう不思議なワールドに一体感を
持てるという舞台ならではの面白さを4分で作れる凄みがある


NON STYLEやパンクブーブーは本当に素直な
1:1の面白さがある。一つ一つのボケに対して、
一つの笑い。本当に素直な面白さ。

例えば、素直に美味しいという食材、料理と、
かめば噛むほど味が出るものとの対決は優劣つきにくいですが
それはそれ、やはり舞台で、あのステージという尺や枠内で
いかにたくさんの笑いをとれたかというところが大事。

笑い飯や東京ダイナマイトは、後味の楽しみがありすぎる。
深夜の味だ。最後のチンポジなんてまさにそれ。
なんで毎回決勝でそういうネタをするのか。

それは彼らが、そういう笑いが主砲であるんだろう。

やりたい事を一番評価される場に出すフロンティア精神。
でもそれはある意味、自分の笑いのスタイルに対する
エゴかもしれない。

観客、審査員にこびない。変えてこない笑い飯は、確信犯だ。

それが良さであり、売れない理由だ。
周りの使い勝手はよくない。

だから、支持したい。ラーメンズ同様。


ハライチはこれから、期待します。
君らの闊達は、我々にしっかりドキドキを与えてくれています。
今日は、緊張が過ぎた。

アドリブの面白さの設定を皆がしっているわけではない。
それを知名度で作るか、それに甘えない笑いを作れば、
未来のM-1チャンピオンは間違いない。


今回、改めて思ったのは、レッドカーペットを主体とする
番組が芸人の芸を育てず芽を摘んでしまっていること。

当然若い芽を売って飯を食うということは大切なところ
かもしれない。ただ、芸が受け入れられるものから、
TV的にあウケる芸にフォーカスされてしまう。

ラーメンズなど、スルメ系の芸人がTV番組から
離れていくのはこれでだろう。

間を作れないから。ショットガン的、マシンガン的な
笑いしか、今の番組は使えない。

これは笑いの芸でいうとストライクゾーンが狭い。
どちらかというと、宴会一発芸だ。

もっと寄席やお笑いライブに足を運ぼう。

番組の制作費がないなら、花王名人劇場的な番組を
もっとやってもいいじゃないか。

人を育てる土壌にお金をおとそう。だって好きな分野なんだから。


そして、もっと15分なんかのじっくりとした時間で
笑いを噛み締めよう。単純な「おっぺけぺー」というような逆で
笑うのはそこそこに。

笑われる芸人を増やすのではなく、笑わせてくれる芸人を育てるのは
我々であり、今はマスコミだ。


もう笑われる芸で小金をもらって、小さくまとまって3年後には
名前も忘れられるなんて悲しい。

人を育てていこう。
芸を育てていこう。

それはお客さんの責任でもあり、楽しみでもある。

Posted by sugishin at 2009年12月20日 21:15
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